所詮 男と言う奴は

新井英一 所詮 男と言う奴は專輯

2.清河(チョンハー)への道

作詞:新井英一
作曲:新井英一

アジアの大地が 見たくって
俺はひとり旅に出た
玄界灘を船で越え
釜山の港を前にして
夜が明けるのを 待っていた

釜山の街でバスに乗り
海雲台の海を見た
ここが父親のふるさとと
思えば 道行く人たちの
顔がなにやらなつかしい

言葉のわからぬ悲しさか
身ぶり手ぶりで話しした
俺はここへ行きたいと
半島の地図をさし出して
慶尚北道と指をさす

バスをいくつか乗りついで
やっと慶洲へたどりついた
リュックかついで人波を
右へ左へ歩いてた
心は遠いノスタルジア
アリアリラン スリスリラン アラリヨ
アリラン峠を俺は行く

腹をすかせて飛び込んだ
ハングル文字の食堂で
人がうまそうに食っていた
あれと同じを下さいと
すまない気持で顔を見た

父親の生まれは清河で
まだまだここから遠いとこ
ふたたびバスに乗り込んで
山をいくつか越えた時
やっと清河で降ろされた

どこまでもつづく長い道
はるかむこうに山がある
父親も昔この道を
歩いてきたかと思ったら
心がだんだん熱くなる

やっと来たかと ふるさとが
両手広げてよろこんで
迎えてくれているような
愛しい大地の風が吹く
一人で歩く清河への道
アリアリラン スリスリラン アラリヨ
アリラン峠を俺は行く